思考の消化器官

色々な感想文とか。生活のこととか。

引用

『親指はなぜ太いのか』からの引用5

面白ではありますが、この手の説は不思議な魅力があるので気を付けないといけないんですよね。簡単に納得してしまえる方なので。 ダートは先駆者の常として、あるいは突破者の常として、自分の矛盾にはまったく気がつかない性格なのである。洞窟内にあるもの…

『親指はなぜ太いのか』からの引用4

盲腸のサイズを想定して主食の絞り込み。現生人類は主食としてかなり高カロリーなものを食べているんだよなあ、ということを思い出しますね。 現生のヒトとオマキザルとアイアイはその体の大きさに比較して盲腸があきらかに小さい。食物繊維を分解する機能を…

『親指はなぜ太いのか』からの引用3

確かに現生人類が未来の人類へ至る過程である、というのは変な感じがします。後からストーリーを当てはめようとするから、こういったお話になってしまうのでしょうね。 人類学者たちは空想的な話をたくさんするが、この「直立二足歩行が手を自由化し、大脳の…

『親指はなぜ太いのか』からの引用2

「擬人化の落とし穴」というのは、他の生物に限らず色々なものに感じることがありますね。自分の狭い常識の範囲内での想像力なんて当てにならないことが多いのでしょう。 「アウストラロピテクス・アファレンシスは、樹木がよく繁っていたころのサバンナに住…

『親指はなぜ太いのか』からの引用1

フン食で粉飾…。不器用な動物も少なくないのですね。自分のフンなら競合も少ないでしょうから、生存戦略的にこれが正解なのでしょうけれども。 イタチキツネザルはこの葉を1晩に61・5グラム食べて13・5キロカロリーを得るが、このサルの1日の基礎代謝量(安…

『生物から見た世界』からの引用3

一昔前だったら気にしないで生きていられただろうけど、現在では写真だったり映像だったりを個人で扱うので、わりと気にすることも多いお話ですね。 瞬間の連続である時間は、同じタイム・スパン内に主体が体験する瞬間の数に応じて、それぞれの環世界ごとに…

『生物から見た世界』からの引用2

コンパスの実験は本当にそうなるのでしょうかね。背中だと自分一人では出来ないので、今度試してみようと思います。人間は口腔内と指先で最も場所を区別出来る、というのは幼児の頃は口で確認して成長するごとに指で確認するのを考えると納得ですね。 触空間…

『生物から見た世界』からの引用1

18年を待つことに使う、というのは人間にはあり得ない選択ですよね。 ダニのとまっている枝の下を哺乳類が通りかかるという幸運な偶然がめったにないことはいうまでもない。茂みで待ち伏せるダニの数がどんなに多くても、この不利益を十分埋め合わせて種の存…

『ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係』からの引用5

正式な名称ではないにしても、「肉ぶとん階級」はインパクト強すぎますよね。 働きデバの一部は、女王に仔が生まれると、床に寝そべってひたすら子どもたちのふとん係に徹し、もぞもぞと動きながら子供たちを保温する役割を果たす場合がある(図13)。これが…

『ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係』からの引用4

人間に当てはめて考えてはいけない、と思いつつも擬人化して想像すると色々と面白すぎます。 群れの大多数の個体は、働きデバや兵隊デバとして女王に仕えている(図11・12)。働きデバの仕事は餌探し、巣の拡張と清掃(土や植物の根を取り除く)、子育ての手…

『ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係』からの引用3

王様になった途端にやせ衰えていく、とか王様悲しすぎます。 繁殖に関わることができる王様(繁殖オス)は、群れに一~三匹存在する(図11・12)。群れ内では、女王に次ぐ地位を得ている。 と、書くと聞こえは良いが、要は女王の尻に敷かれているわけだ。メ…

『ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係』からの引用2

どの動物にしても女王ポジションは大変そうですけどね。人間にしても相当大変そうです。富という側面では恵まれているかもしれませんけれども。 じつは、デバの女王は、生まれながらの女王ではない。アリやハチの女王のように、特別な栄養を与えられ、ぬくぬ…

『ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係』からの引用1

本書中にも書いてありましたが、自然環境下ではそれほどまでは長生き出来ないでしょうけれども、それでも思った以上に長生きですね。図を見ると、歳をとっていく様がよくわかります。 僕たちが飼育している女王が推定三七歳(!)であることを告げると、ひど…

『ナメクジの言い分』からの引用2

これを見ると、ナメクジを生きたまま呑めば大抵のことは治りそうな気がしてきます。 柳田国男の門下生である鈴木棠三が後輩の吉川永司、常光徹らと一九八二年に作成した『日本俗信辞典 動・植物編』(角川書店)には、各地に伝わるナメクジの効能が紹介され…

『ナメクジの言い分』からの引用1

ビールで溺死させる前にナメクジの言い分をしっかりと聞いておいてあげたいところです。 駆除剤の成分表を眺めてみよう。「メタアルデヒド」と記したものが多い。ナメクジが好むビール酵母やヌカの粉で固めた固形剤に、殺戮効果のあるメタアルデヒドを盛り込…

『力士の世界』からの引用3

勝負の世界は厳しいですから、その勝負を裁く世界も厳しくなりますよね。スポーツと同列に語ってはいけないとは思いますが、ミスジャッジもそのスポーツの一部、みたいなことが言われるスポーツもあることを考えると、やはり厳しさには質的な違いがあります…

『力士の世界』からの引用2

土俵の下にはそんなに色々と埋まっていたのですね。相撲中継を観ている時に「あの足元には…」と考えたら、ちょっと面白いです。 もう一つ大事な儀式は、「鎮め物」です。土俵上に一升枡よりも少し小さいくらいの真四角の穴を掘って、そこにいろいろなものを…

『力士の世界』からの引用1

力士の世界には欠かせない行司にも知らないことが色々とありますね。 行事の場合、序ノ口行司から幕下行司まで「行司養成員」の身分の者は、黒か青い色の房がついた軍配しか使えません。この間は草履どころか足袋をはくことも許されず、袴をたくしあげて膝の…

『物語 英国の王室―おとぎ話とギリシア悲劇の間』からの引用4

どれもなかなか悲劇的なエピソードですね。昭和天皇には、友人たちが苗字を呼び捨てで呼び合うのが羨ましくて「竹山」という苗字を作って呼んでもらおうとした、という(真偽はわかりませんが)有名なほっこりエピソードがありますが、こちらにしても一歩間…

『物語 英国の王室―おとぎ話とギリシア悲劇の間』からの引用3

この秘書の伝言は凄いですね。映画のセリフみたいです。サッチャーはどんな反応をしたのか気になります。 女王との距離が近かったにもかかわらず、最悪の関係だったのが、サッチャー首相である。女性でしかも年齢が同じということが互いに反発させたのかもし…

『物語 英国の王室―おとぎ話とギリシア悲劇の間』からの引用2

前半はともかく後半の恥ずかしさっていったらないですね。英国紳士は何と言って切り出すのでしょうか。気になります。 いったん与えられた勲章は、取り消されることはないが、刑法上の重大な罪を犯したために勲位が剥奪されることはある。七九年一一月、アン…

『物語 英国の王室―おとぎ話とギリシア悲劇の間』からの引用1

出席するかもしれないのでメモしておこうと思います。日本にも似たようなシステムがあるに違いありませんね。 晩餐会に出席するのものは、それなりのマナーが必要である。読者が出席するかもしれないから、そのとき困らないように必要最小限の心得を書いてお…

『人体 失敗の進化史』からの引用7

この著者の著作にはだいたい毎回こういった熱い語りが入るのが結構好きです。ここでは隣国の事例を挙げていますが、残念ながら日本でも同様の問題が起きて大問題になってしまいましたよね。個人の問題とするよりはここにあるように為政者、ひいては社会全体…

『人体 失敗の進化史』からの引用6

悪行に笑ってしまいました。ロンドンまでのフライト時、前日徹夜だったので離陸する時から着陸までずっと寝ていたら、隣の席の方に軽く怒られたことを思い出しました。若かったんですよ。 このエコノミークラス症候群なるものも、ヒト特有の血液循環の難点に…

『人体 失敗の進化史』からの引用5

あまり考えたことがありませんでしたが、確かにキリンのあの首の長さ分を心臓が頑張って血液を送っているというのは相当な仕事量ですよね。送らない、という選択肢はない訳ですし…。ネッキングの時とかにフラっとしてしまったりしないのでしょうか。 背の高…

『人体 失敗の進化史』からの引用4

確かに言われてみて自分の踵を眺めてみると、大きいですよね。愛犬君の足を見ても、どこからが踵かわからないくらいの割合ですものね。 まず四本足の動物と私たちヒトの、足の底の部分に見られる根本的な相違が問題だ。四本足の動物はもちろん跳躍している特…

『人体 失敗の進化史』からの引用3

魚を丸ごと胃袋に収納するって、物凄く胸焼けしそうだなって思ってしまいました。骨盤まで胃だという図を人間に当てはめて考えてしまうと、とても気持ちが悪く感じられてしまいます。もちろん人間に当てはめて考えること自体に意味はないのですけれども。 目…

『人体 失敗の進化史』からの引用2

このお話の通りなら、物凄い流用っぷりです。力業すぎて、これだと神の所業を感じることが出来ないですね。 実際、多くの爬虫類はアブミ骨だけでしっかりと音を聴くことができたのだろう。ところが、中にはそれだけでは音を聴く能力に”満足しない”連中も現れ…

『人体 失敗の進化史』からの引用1

愛犬君のご機嫌を取りつつ、ちょっと試してみましたけれども、よくわかりませんでした。でも、確かに人間の鎖骨に相当する部分の骨ってない感じですよね。この本を読むまで考えもしませんでしたね。 ワンちゃんのご機嫌を取りつつ、ちょっと試してみてほしい…

『魚は夢を見ているか』からの引用

確かに「尾」と「尾びれ」を同一視してしまっていました。そう考えると魚の尾の割合って大きいですよね。 魚の体は、頭部、躯幹、尾部の三つに区分される。 頭部と躯幹部の境目は、硬骨魚ではえらぶたのへり、軟骨魚では最後のえらあなで、躯幹部と尾部の境…