『ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係』からの引用1
本書中にも書いてありましたが、自然環境下ではそれほどまでは長生き出来ないでしょうけれども、それでも思った以上に長生きですね。図を見ると、歳をとっていく様がよくわかります。
僕たちが飼育している女王が推定三七歳(!)であることを告げると、ひどく驚かれる。
実際、デバは、哺乳類としては常識外れに長寿なのだ。一般的に、哺乳類の寿命には体のサイズとの間に強い相関があることが知られている。ネズミよりもゾウの方が長生きということは、我々の直感にも適っているだろう。しかし、デバはその体サイズから予測される寿命の一〇倍以上長生きなのだ。
彼らが何歳なのかは、体色からだいたいの当たりをつけることができる(図9)。若い個体は背中側が黒っぽく、腹側にかけて徐々に白くなっているのだが、六歳くらいになると背中側も白っぽくなる。さらに歳をとると、皮膚がさらに白く薄く、しわしわになるのである。
ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 P25『2 何者なのか?』 より
ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの)
- 作者: 吉田重人,岡ノ谷一夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/11/06
- メディア: 単行本
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