『クマムシ?! 小さな怪物』からの引用2
最近、読んでいる本のせいか、性ってかなり曖昧なものだよなあ、と思うようになってきました。そして、基本的にオスって余剰戦力的な扱いですよね。
クマムシは基本的に両性生殖をすることになっているが、コケに棲むものではメスばかりで単為生殖をするものがかなり多いと考えられている。しかし、両性生殖を続けているものも少なくない。またそれらに比べて数は少ないが、雌雄同体の種もいくつか知られている。
両性生殖の意義については、通常は遺伝子交換によって多様性が増すから、などといわれることがあるが、本当のところはまだよくわかっていないのである。オスがまったく見つかっていない動物としてはヒルガタワムシ類などが有名で、単為生殖でずっと繁栄している例は決して珍しくない。
クマムシ?! 小さな怪物 P41『2 オニクマムシの生活史』 より
- 作者: 鈴木忠
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/08/04
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