『ザリガニ ニホン・アメリカ・ウチダ』からの引用3
まあ、巨人的な人に強くつかまれたらきっと私も漏らしてしまうでしょうからね。理由がなくて漏らしちゃうのはどうかと思いますが…。『ザリガニはなぜハサミをふるうのか』は今度読もうと思います。
尿を排泄する部分は、なんと口のすぐ脇にあります(図3・4)。薄緑色なので「緑腺」とも呼ばれています。山口恒夫氏は『ザリガニはなぜハサミをふるうのか』(中公新書)で、面白い事例を紹介しています。ザリガニを強くつかむと、強いストレスのためか緑腺から尿を漏らしてしまうものがいるというのです。ビックリしてオシッコをちびるとは、人間の子どものようで何とも好感が持てます。なお、ザリガニの尿は同じ仲間に対しての化学的な「警戒信号」や「激しい闘いを避けるための信号」になるそうです。ザリガニは実に巧妙なコミュニケーションの手段をとっていたのです。
ザリガニ ニホン・アメリカ・ウチダ P54『3 勇姿に隠されたヒミツ』 より
ザリガニ―ニホン・アメリカ・ウチダ (岩波科学ライブラリー)
- 作者: 川井唯史
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