『スズメ つかず・はなれず・二千年』からの引用5
案山子が防鳥に意味がありそうとは思っていませんでしたが、神様的なお話だったのかもしれないのですね。なるほど。神様的なものの割にはお地蔵さんと違って扱いが雑な気もしますが…。
防鳥といえば、案山子を忘れるわけにはいきません。ただし案山子は、実効性のある防鳥法として発達したものではなく、田の神、山の神に守ってもらうという意識のあらわれだといわれています。そういう意味では、お地蔵さんと同じかもしれません。実際、いわゆる「へのへのもへじ」のような案山子は、あまり効果がありません。
スズメ つかず・はなれず・二千年 P76『5 農害鳥スズメ』 より
スズメ――つかず・はなれず・二千年 (岩波科学ライブラリー〈生きもの〉)
- 作者: 三上修
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- 発売日: 2013/10/05
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