思考の消化器官

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『スズメ つかず・はなれず・二千年』からの引用6

これを読んだ後に参考にして探してみましたが、時期から少しズレていたせいもあってか、全然見付かりませんでした。来年の5月中旬頃に覚えておいて、見付けてみようと思います。

巣を見つけるのに、繁殖期であることはもちろん重要ですが、その中でも見つけやすい時期とそうでない時期があります。目安としては、見つけやすいのは九州であれば4月中旬、東京では5月中旬、東北では6月10日ごろといった感じです。ちょうどスズメのヒナが大きくなっている時期なので、声が聞こえたり、親鳥の活動が活発になったりしていて見つけやすいのです。その40日くらいずつ後の時期も適しています。つまり2回目の繁殖ということです。
まず、大まかに当たりをつけます。そのためには、スズメの動きを見ることです。餌をもって飛んで行ったら、もちろん当たりですが、他にも交尾していたり、他の個体とけんかしていたりする姿を目にすれば、ごく近くに巣があります。ジュジュッとちょっと強めの声でしばらく鳴いているだけでも、半径20メートル以内にあると判断して、まず間違いありません。その他、ある場所に執着していたら、やはり巣は近くにあります。後は、巣の場所を特定するだけです。スズメの巣は、基本的に人工構造物、一般住宅や道路標識、電柱などにあります。木のうろにつくることもありますから、そちらも注意です。もし、シャリシャリという、ヒナが餌をねだる声が聞こえてくれば、あとは声をたよりに巣を見つけるだけです。ヒナの声は確実な手がかりですが、いつも鳴いているとは限らず、また周囲がうるさいと聞こえないこともあります。そういうときには、しばらく待って、親鳥が餌を運んでいく瞬間を見つけるという手もあります。巣の中にヒナがいれば、5分も待っていればやってきます。もし、餌をくわえて近くで止まっていたら、それはあなたがいるから、巣に入るのを警戒しているのです。ちょっと離れてあげると、巣の中にすっと入っていきます。

スズメ つかず・はなれず・二千年 P115『付録 スズメの巣を見つけてみよう!』 より

スズメ――つかず・はなれず・二千年 (岩波科学ライブラリー〈生きもの〉)

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