思考の消化器官

色々な感想文とか。生活のこととか。

『軽症うつ病』からの引用3

なるほどな、と思うのと同時に原因と思われるものからまずは逃げる、という決断は必要だよな、とも思いますよね。ケース・バイ・ケースでしょうから、すべての状況で同じ方法がとれる訳ではもちろんありませんので、私は私の状況にあわせて判断するしかない訳ですが…。

第六条「治療終了までは人生に関係するような重大な決断はなさらないように」
これは次のような場合を防ぐためです。自信を失い、自分から会社をやめる、勤務先の上司の厄介払い的な退職のすすめに簡単に応じてしまう、気の短い家族のする短絡的な反応に、決断力を失った本人自身が受動的に応じてしまう、ということを防ぐためです。
急性期には未来に対する自信を失っているから、そしてたいてい気持ちの上であせっているから、十分に思慮深く考え行動することは難しい。どうしても近視眼的になります。
もちろん、仕事を変わっていけないわけではない。今の職場にはたしかに対人関係上の問題があるかもしれない。そうでなくとも、彼にはもっと適した仕事があるかもしれない。が、そういう大事な決断はうつ病が完全に治り、物ごとがよくみえるようになってから、自分でするのが望ましい。

軽症うつ病 P166『第五章 急性期治療の七原則』 より

軽症うつ病 (講談社現代新書)

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