『ピル』からの引用2
私が使ったことのあるコンドームたちに比べると100年前のコンドームたちのネーミングはなかなか素敵に感じます。多分、気のせいですが…。破れるのは怖いですよね。詳細は述べませんが、怖いです。怖いですよ…。
コンドームは、初期は前述のように動物の腸などで作られており、一八四〇年代に硫化ゴム製コンドームが開発され、価格が安くなると急速に普及しました。一九三〇年代から製造されるようになったラテックスゴム製のコンドームは、ますます薄く劣化しにくくなり、後の自動販売機の導入も手伝って、価格はさらに低下します。
わが国で国産第一号のコンドーム「ハート美人」が制作販売されたのは、一九〇九年のこと。その後「小夜衣」「敷島サック」などの名前で次々と売り出されています。現在では、わが国のコンドームは世界一優秀だといわれ、生産量の四〇%近くが輸出されています。日本でいちばん多く使用されている避妊法であり、正確に使えば高い避妊効果があります。しかし、正しい使い方をしているつもりでも、精液が漏れたり、コンドームが破れてしまい失敗することがあるという欠点もあります。
ピル P71『第三章 ピル誕生の歴史』 より
- 作者: 北村邦夫
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/01
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