『流山みりん物語』からの引用1
酒造りの競争を避けてみりんを造ったとのことだったけど、流山周辺のみりんの生産量などを考えれば200年前の舵取りは成功だったと言えるのでしょね。
流山のみりんとして堀切紋次郎の「万上」、秋元三左衛門の「天晴」、寺田豊松の「麗泉」、永瀬葛太郎の「白雪」が知られている。ことに「万上」と「天晴」は明治六(一八七三)年にオーストリアのウィーンで開かれた万国博覧会やその後の内国勧業博覧会などへ出品され、数々の賞を受ける。野田醤油株式会社の社史には「二代堀切紋次郎が白みりんを開発し文化一一(一八一四)年に発売を開始した」と記述されており、流山白みりんは二〇〇年の歴史を歩んだことになる。
流山みりん物語 P13『第一章 甘い酒から調味料へ』 より
- 作者: 川根正教
- 出版社/メーカー: 崙書房
- 発売日: 2014/05
- メディア: 新書
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